墨田区押上 魚籃観音像がある寺院

墨田区押上にある天台宗正圓寺は古く1468年に浅草寺の末寺として創建されました。境内に建つ地蔵菩薩や庚申塔もかなり昔のものだと推察されます。珍しいのは本堂奥に魚籃観音(ぎょらんかんのん)が祀られています。唐の時代の三十三観音に数えられる菩薩の1つで「ある貧しい漁村に魚を売る美しい女性が現れて若者たちに仏の教えを説いた、やがて法華経を暗誦した若者の網から金の仏像が揚がり、金運をもたらす観音様として信仰を集めた」またこの観音を念ずれば羅刹、悪鬼の害を除くことが出来るのだそうです。因みに港区の魚籃坂の由来もこの魚籃観音を祀る寺(魚籃寺)から付いているようです。

正圓寺本堂

地蔵菩薩像

魚籃観音菩薩像

かなり古そうな庚申塔