江東区亀戸 カネボウ社名由来の寺

墨田区太平から天神橋を渡ったところにある真言宗普門院は1622年に創建されたお寺です。実はこのお寺がカネボウの社名と関係しています。元々このお寺は浅草の橋場にあったのですが亀戸村に船を使って引っ越す際にお寺の鐘を誤ってを隅田川に落としてしまい、二度と引き上げることはできなかったそうです。その鐘が沈んだ場所から現在の墨田区鐘ヶ淵という地名となり、その地に1887年に綿の紡績工場を構えたのが鐘紡紡績、今のカネボウの前身です。映画化された小説「野菊の墓」の作者で有名な伊藤佐千夫のお墓もあります。残念なのは名刹なのに手入れが行き届いておらず廃寺の様になってしまっていることです。