墨田区東駒形 渋沢栄一を見出した武士

墨田区東駒形にある日蓮宗本久寺は1571~1575年の創建と言われてます。1872年には後の明徳小学校の前身である寺子屋が開設されていて明徳小学校発祥の碑が建ってます。実はこのお寺には「近代日本経済の父」と言われた渋沢栄一を見出した平岡円四郎という武士のお墓があります。、当時、平岡は徳川慶喜の側近中の側近で、乗り気ではなかった渋沢を説得して幕府に迎え入れました。そして渋沢は慶喜の弟、昭武の欧州視察の随行員として渡欧し近代的な社会制度を学んで帰り、その後明治政府で才能を発揮します。開国論者だった円四郎は渋沢を幕府に推挙した後、攘夷派だった水戸藩士に討たれてしまいます。渋沢は平岡の事を「1を聞いて10を知る質で、客の顔色を見て用事を察するほどだった」と言っていたそうです。

明徳小学校発祥の碑

本久寺墓所

墓所入口には大きな鯉が

本久寺寺務所