墨田区東向島 寺島の由来のお寺2

墨田区東向島にある曹洞宗法泉寺は前にもブログに挙げた寺島という地名の由来になったもう一つのお寺です。鎌倉時代の初期に源頼朝の重臣、葛西清重が両親の菩提を弔うため建立したそうです。境内には、墨田区登録有形文化財に指定されている銅造および石造の地蔵菩薩立像があります。銅造地蔵菩薩立像は享保2年(1717年)に、石造地蔵菩薩立像は寛文2年(1662年)に建立されました。毎年2月12日には本堂で縦3.1メートル、横2.18メートルの大きな涅槃図が公開され、多くの参拝者が訪れるそうです。山門には江戸時代の参拝の様子を葛飾北斎が刷った版画が掲示されており、当時の人々の信仰ぶりが伝わります。因みに私には昔から聞き慣れていたせいか今でも「東向島」よりも「寺島」という呼び方のほうがしっくりきます。

法泉寺本堂

銅造地蔵菩薩立像

石造地蔵菩薩立像

葛飾北斎の版画