両国回向院 2人の浮世絵師

両国にある回向院には二人の有名な浮世絵師のお墓が在ります。一人は天明のビーナスと呼ばれる長身の美人画で浮世絵の絶頂期を形成したと云われる鳥居清長、もう一人は戯作者で江戸時代後期に黄表紙作家(大人や知識人向けの絵入り娯楽本)として脚光を浴び洒落本界の第一人者で知られた山東京伝(さんとうきょうでん)です。北尾重政に浮世絵を学んで本の挿絵や錦絵なども手掛けその多才さで人気を集めたそうです。墓石は本名の岩瀬醒となっています。右となりは弟で同業だった京山のお墓です。