墨田区向島 由緒が沢山あるお寺

墨田区向島にある弘福寺は延宝元年(1673年)に鐵牛禅師が開山、稲葉正則が開基した黄檗宗のお寺です。黄檗宗は元々中国から招かれた高僧、隠元和尚が開いた宗派なので山門から本堂まで唐風建築なのだそうです。隠元和尚と言えばインゲン豆やスイカ、レンコンなどを持ち込んだことでも有名ですが、開基の稲葉正則も実はすごい人で徳川幕府の老中などを務め、相模国小田原藩主を務めた人物。祖母は三代徳川家光の乳母で大奥制度の基礎を作ったと云われるあの春日局、春日局が徳川家康に推薦したから家光は将軍になったのだとまで言われるほどだったそうです。境内には有名な爺婆尊があり口中は爺、喉の痛みは婆に祈願すると良くなると言われています。墨田区最古の梵鐘もあり由緒が沢山有って紹介しきれない名刹です。
弘福寺本堂

石造爺婆尊

1688年鋳造の梵鐘

唐風建築(黄檗建築)の本堂